日常を乗り越えるために、アートしてみて良かった|アルコールインクアート体験の魅力

「あーあ、なんも上手くいかねえもんだな」
インクアートとの出会いは、実現したいことが何も上手くいかず、悶々としていた23歳の冬でした。

現実逃避しても何も解決するわけではないとは思いつつ、現実と向き合い続ける余裕はない。

「どこかに、この心のやるせなさを置ける場所はないか」
と思ってインスタを見漁っていたとき、アルコールインクアートのリールが流れてきました。

僕が見たのは、様々な色をドライヤーで伸ばしながら抽象画を描き、上手くいかない日常を語る女性のリール動画でした。

自分の心境とぴったり重なり、速攻でインクアート体験が出来る場所を調べ、最短で行ける日程を予約。

緊張感を持って会場に足を運ぶと、友だちと一緒に来ている女性ばかりで、ひとりタジタジになる芋男子・カド。

それでも、実際にワークショップが始まると、緊張は溶け出します。

真っ白な紙に、自分の大好きな青や紫を垂らし、ドライヤーで伸ばしていく。

ひとくちに青と言っても、ちょっとした違いで名前が異なるたくさんの青があるものです。

何度も他の青を選び直し、思うがままに広げていく。何層も、何層も。

ドライヤーで伸ばすというのも、なかなか酷な作業で、全くねらったところにインクを伸ばすことができない。

途中からは「ま。どこ行くかわかんねえからおもろいか」なんて心の中で開き直り、さらにインクを垂らし続けます。

普段は言葉が駆け巡り、騒がしい脳内も、アートの前で没頭している瞬間は静かでした。

言葉の代わりに、色が流れ出す。

「言葉以外にも、この心を置いていく場所はある」
そう悟った瞬間でもありました。

それ以来、アートや音楽、運動など、言葉以外を扱う活動にも精力的に取り組むようになりました。

せっかくですから、この経験から考えた「つらい日々を乗り越えるためにどうすればいいのか」についての僕の持論を、少し書いてみようと思います。

まず、自分が取り組んでいる世界を2つに分けて捉えます。
①現実世界と②内的世界です。

①現実世界では、未来がきっとよくなっていると信じられるものに取り組みます。
仕事・勉強・子育てなどを想定しています。

未来を妄想しながら、現在を頑張るわけですが、当然上手くいかないこともあります。
23歳の僕は大学院生でしたが、論文を書くこと=勉強が上手くいかずにだいぶ凹んでいました。

代わり映えしない日々の仕事に、やるせなさを覚える夜も幾度もありました。
そのときに大切になってくるのが、内的世界なのです。

②内的世界とは、感情・感覚・楽しさ・好き・没頭が占める、誰に理解されなくたって抱えていい内なる自分の世界のことです。

役に立つか。将来につながるか。評価されるか。
そうした問いから解放された世界とも言えるでしょう。

僕の場合は、友だちとの飲みが、他愛もない話が、ドッチボールが、フットサルが、バンド活動が、カラオケが、お笑いが、小説を読む時間が、そしてアートが、内的時間を充足させてくれます。

面白いものです。
②内的世界が充実すればするほど、①現実世界も充実してくるんです。

本当ですよ?

僕は、塾をやっていますから、結果のことや・お金のことが、容赦なく自分に襲いかかってきます。

つれええ。

もちろん、自分の大好きな文学や言語化の価値を伝えられている。
そして通ってくれる子が多くなれば、自分の「好き」がもっと広がっていくんだから、未来へのやりがいもあるはずだけど、でも、やっていけない現実だってある。

そんなとき、内的世界を積極的に満たそうとする。
本を読む。運動する。友だちと話す。ピアノを弾く。インクアートを引っ張り出す。

「よし、もういちど、現実に向かおう」
エンジンをかけ直すために、いったん関係ないことにあえて触れるのです。

アルコールインクアートは最高なんですよ。
音楽やスポーツでももちろん良いんですが、上手い・下手というか評価がついちゃうときもあるじゃないですか。

いや、純粋に楽しめばいいんでしょうけど、自己肯定感が低い僕はけっこう周りの目を気にしちゃうんですよね……

アルコールインクアートの前ではいかなる評価も存在しません。

何が上手い作品で、何が下手な作品なんて無い!
絶対に、です!


抽象画なんですもの。
コントロールはできないし、混ざり合ってどんな色になるかも、どの方向に流れていくかも分からない。

でも、だからいい。

他者の目をいったん手放して、自分の中にしかない自分の世界を思い切り抱きしめる時間になるからです。

2026.3/1(日)
溝の口駅近くの高津区役所で、アルコールインクアートのイベントを開かせていただきます。

内的世界を満たすアート体験を、ぜひ↓

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