【社会人向け】評価がカンケ―ない趣味のススメ

休日には「いっさい評価基準の無い体験」をすることがオススメです。

仕事に精を出している社会人には,評価フリーな経験が足りていないと思う人が多いですね。特に,優秀な人生を歩んできた人に多い印象です。

例えば,キャンプに行ったとき,火をくべるスピードで「仕事ができるーできない」を判別するといったイメージです。他にも,飲み会のトークに,「おもしろいーおもしろくない」という序列をつけたり,趣味のスポーツを「初級-中級-上級」といったレベル分けをしたりといった行為にも言えるでしょう。

受験や部活を通して,常に他人との競争に晒されてきたことの証左だと思っています。

しかし,面白いもので,人生は後半になればなるほど勝てない勝負が多くなっていくようです。サッカー人口全体に対して,日本代表になれるプロサッカー選手の数を考えれば容易に想像することが出来ます。『かつて天才だった俺たちへ』が流行るわけです。

とは言っても,闘わなくてはいけない勝負はあります。25歳段階の私なら,仕事が分かりやすいところでしょうか。それを投げ出すことは出来ないですが,「評価」「序列」の感覚をプライベートにまで持ち込むと,常に上位に食い込むことは出来ないので,どこかでツラさを生んでしまうわけです。

大学を卒業して就職し,焦燥感や無能感を抱き,すっかりふさぎこんでいる社会人のみなさんに伝えたい。

常に「できるーできない」という基準をつくって物事を見る必要はないということを!

サウナに「ととのい上手」なんて観点を持ち込まないでください。ただ単純に身体を温めればいいんです。

映画鑑賞に「伏線を見取る力」を要求しないでください。ボケッと楽しんでいいんです。

ハイキングで「体力」を測らないでください。自然を愛することができれば十分です。

デートに「段取り力」を見ないでください。ただ一緒にいる時間を満喫すればいいんです。

イラストに「上手さ」の基準をつくらないでください。自分だけの味わいを愛してください。

何でも出来る人はカッコイイです。人生のどの勝負に勝っているように見えます。

でも,実際はちがうんです。誰もが全ての勝負に勝てるわけではないんです。

だから,せめてプライベートでは,

日常の全てに評価基準を設定してジャッジメントするような視点は投げ出してみてください。

自分も,周りの人も,楽になっていきますよ!

私は,「評価されない感覚」を磨くためにインクアート・抽象画を体験してみてほしいなあと思います。

「ありのままの自分を受け容れる感覚」が,あなたの日常に安らぎを与えてくれるはずです。

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この記事を書いた人

支考社 代表

門野坂翔太(かどのさか しょうた)

東京学芸大学・教育学研究科修了。教職修士(専門職)。
中学校・高等学校専修免許状(社会・地理歴史・公民)。

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