悩める小中学生たちは青色にどんな思いを馳せたのだろうか

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はじめに

夏休みに,「学校で悩むことがある子ども」向けにワークショップを開きました。

↓内容の詳細は,こちらのブログを読んでいただければ幸いです。

Abstract Thought
404: ページが見つかりませんでした | Abstract Thought アブストラクトソートは、川崎でアルコールインクアートワークショップを開いています。初心者大歓迎!アートのスキルは関係ありません。川崎でレジャーやイベントを探す方...

少し時間が空いてから,来てくれた子たちの絵を見直してみると,興味深い発見があったので,今回は「悩める子たちが描いた絵」から発見したことについて書こうと思います。

青を選ぶ子どもたち

夏休みのワークショップ(以下WS)には,学校生活に悩む小中学生が来てくれました。

事前あるいは事後のメールで,それぞれの状況をお母様が教えてくださったので,僕はその事情を知りつつ,一緒に絵を描いていった形になります。

WSのコンセプトは「何にもとらわれずに,自分の感情を描く」だったので,子どもたちには「最近の自分の思いを表してくれる色を選ぼう」という声かけをしました。

だいたい2~3枚ほどの絵を描くのですが,どの子たちも必ず「青系」の色を選んでいたんです!赤・黄・緑といった色も,一般的には人気の色だと思うのですが,必ず選ばれるわけではありません。

ですが,4週にわたるWSの中で,「青」だけは根強く選ばれ続けていたのです。

個人的には,非常に興味深い発見でした。

青を多用した画家たちの話を思い出したからです。

ピカソと「青の時代」

有名な画家であるピカソには「青の時代」と呼ばれる,青みがかった絵を描き続けた時期がありました。

青い絵を描き始めたきっかけには,親友の死があったそうです。

同じく画家を志していた親友の死に,ピカソは鬱になるほど強い悲しみを抱いており,3年近く,青みがかった絵を描き続けます。

ちなみに,虚無感から抜け出ために美大進学を目指す高校生を描いたマンガ『ブルーピリオド』も,ピカソの「青の時代(Blue Period)」が関係しているらしいです。

カンディンスキーにとっての青

僕の大好きなカンディンスキーという画家にも,青い絵を書き連ねた時代があります。

そもそも,カンディンスキーは「抽象画の創始者」と言われています。

抽象画を描く事業をやっている僕ですから,そりゃ当然好きになりますよね(笑)

カンディンスキーは色と形に強いこだわりがある画家なのですが,特に「青」は精神性を表現する色として使用します。

もともと,抽象画を「精神」を投影するものと捉えている画家が,強い思いを込めていた色が青なのですから,「青」には内面に強い思いを抱いている人たちが,その思いを投影しやすい特別な性質があるのかな,などと考えさせられます。

おわりに——学校に代わる居場所としてお待ちしております

9月になりましたね。

夏休みが明け,学校のことで悩むことが出てきたら,第三場所の居場所として「Abstract Thought(アブストラクトソート)」を使ってくださいね。

平日はしばらく水曜日に開けていますので,お気軽にお問い合わせいただればと思います。

急な連絡でもOKです!

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この記事を書いた人

支考社 代表

門野坂翔太(かどのさか しょうた)

東京学芸大学・教育学研究科修了。教職修士(専門職)。
中学校・高等学校専修免許状(社会・地理歴史・公民)。

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